今回は「喘息(ぜんそく)」について伺います。 喘息って私も持っているんですけど、 もう一つどういう病気がわかっていないんです。
喘息というのは主に目に見えないようなほこりや家のダニを吸い込んで、 アレルギー体質を持っている方が喘息になられるということなんです。
ほこりを防ぐのはなかなかむずかしいですね。
最近の家は気密性が高くなって、人が暮らしやすくなればなるほど ダニなども増えているという状況で、喘息が増えています。
ダニも見えないですよね。
そうですね。ですから、知らない間にほこりを吸って気管の中に入って、 腫れ・炎症を起こして、空気の通り道が細くなってしまい、 ヒューヒュー、ゼーゼーといった音や咳がでて初めて病院に来られる方が多いです。
細くなるということは息苦しいですし、喘息で亡くなる方もいらっしゃいますよね。
昔は喘息というのは気管がきゅっと細くなったり、絞まることで起こると考えられていたので、 気管を広げる薬が使われていたのですが、ここ10年くらいでアレルギーによる炎症が原因 ということがわかってきて、現在は炎症を取るような吸入のステロイド剤を中心とした治療が 行われてきて、最近はうまくいくようになっています。
ステロイドと聞くとちょっと・・・と思ってしまうんですが。
一般的な飲み薬などで副作用が多いといわれていますが、吸入に関しては直接腫れている ところをとってくれて、身体にほとんど入っていかないので副作用が少なくて、 子どもが大人になるまで長く使ってもほとんど副作用がないというのが確認されているので、 安全な薬としてコントロールできるようになってきました。
そうなんですね。うまく吸えているかよくわからないときがあるんですが。
すぐには効かないんですけれども、肺活量などをみながら、 腫れを抑えていくと症状が改善していくので、続けていくことが大事です。 よくなってくると回数を減らして健康な人と同じような生活が送れるようになるまで 治療が進んでいます。
それはいいですね。では最後にこれはよくないということがあれば教えてください。
はい、喘息というのは症状があるときだけが病気のように言われがちなのですが、 実はゼーゼーがなくなってもまだ腫れが残っているので、治療を続けるということが 大事なんです。腫れがひいてないので気管を広げる薬だけを使って治療をしようと いうことは考えないでほしいです。
今月もありがとうございました。
・喘息の考え方
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