FM GENKI ラジオ診察室  第1回「ぜんそく」 2005年12月1日放映

・ 寒くなると咳をされている方が多いようですが、喘息の咳と風邪の咳は違うのですか?
――風邪の咳は数日から1〜2週間で治まりますが、喘息の咳はそれよりも長く続きますね。

・ 見極めは期間ですか?
――長い期間、咳で困っておられる方は喘息を疑ってもいいと思います。

・ 喘息の判断は難しそうですが、風邪の咳止めを飲んでも喘息の咳は止まらないのですか?
――風邪の咳止めは神経をブロックして咳を止めますが、喘息は気管の炎症があるので、なかなか
   止まりません。それも1つの診断の参考になるのですが。

・ 喘息を疑って病院に行ったほうがいいですね。
――1ヶ月以上、咳が止まらず、特に夜や寝るとき,朝方に強い咳があるような方は喘息を疑っても
   いいでしょう。

・ 日常生活で気をつけることは?
――喘息の主な原因は、ホコリを吸うこと,または、アレルギー体質の方では一部のペットが原因
   とも言われています。最近はハムスターを飼う方にも喘息が起こるようなのでペットにも気を
   つけてください。

・ 時期としては、いつごろが多いのですか?
――風邪をきっかけに喘息が悪化する、この時期に多いですね。秋から冬にかけて気温が下がって
   くると喘息が起こりやすいと言われていますので、今が一番、注意しないといけない時期です。

・ どうして喘息になるのですか?
――はっきりとアレルギーが原因とわかることもあります。ペットを飼い始めて喘息になる場合は
   アレルギーが原因ですし、ホコリにアレルギー反応を起こして突然に発症する場合もあります。
   また、風邪をひいたことがきっかけで喘息になることもあります。いずれにしても、気管が腫れ
   て細くなり、「ヒューヒュー」という病気なので、気管の腫れをとれば、咳も止まり、楽になりま
   す。特に『吸入』といって、口から薬を吸って気管の方まで薬を届かせて腫れをとることが良く
   効くので、今の治療の中心となっています。

・ 副作用は大丈夫なのでしょうか。
――時々、声がかれることがありますので、そういう場合は、よくうがいをすることや、そのほかにも
   注意がありますので、ひとりひとりに合わせて調整していきます。薬の効果で咳が止まったり、
   苦しくなることが楽になったりしますので、上手に薬を使うことを考えています。

・ 先生でも風邪と喘息の判断に困ることはありますか?
――診療の時間帯には「ゼイゼイ」というような症状がなく、朝や夜だけ症状が出る方が多くおられ
   るので、昼間の状態を診るだけでなく、診察では、どんな時間帯に咳が出るか、いつごろ
   苦しいのか等のお話を聞いて診断するように注意しています。

・ 「ゼイゼイ」がなくても喘息の咳ということはありますか?
――最近は、『せき喘息』という言い方もされていますが、ひどくなる前の咳でも、喘息の初期症状
   という感じでとらえられています。

・長い咳が続いたら、「ゼイゼイ」や「ヒューヒュー」がなくても、喘息を疑って専門の病院に行くと
  いいですね。
――そうですね。そうしていただけたら、きっと楽になると思います。




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