療養 地域包括ケア病床について
〜医療提供体制の中での、医療療養型の位置付け〜
中谷病院 院長 中谷裕司
現在病気にかかったとき、精査治療のために入院が必要な場合、一般的には急性期病院 において医療が行われます。まず、急性期病院(高度急性期病院や、一般急性期病院)で
の治療の後、よくなり外来(病院・診療所)や在宅に行く場合と、症状が回復しても継続 しての治療やリハビリが必要で、回復期リハビリテーション病床や医療療養病床に行く場合
があります。 一部(数%)人口呼吸器装着や透析・難病などで外来・在宅・施設(介護を含めた)での 対応が困難な医療頻度が高い状態が残っている方においては、長期にわたり医学的管理が必
要となります。
医療療養病床は本質的にその受け皿として機能する必要(役割)があると考えます。 医療区分において、その役割(機能)が明確にされており、医療区分2・3の病態が継続した
医療の必要な病態とされています。(肝硬変の腹水症例などが不十分ですが) 当院は医療療養病床60床(内:地域包括ケア病床10床)であり、地域での医療提供体制
(社会保障)の中で,その役割を果たす目的にて運営を行っています。特に長期にわたり継続し た医療の必要な方におきましては、入院期間の期限を設けておりません。
また、地域包括ケア 病床においては、医療区分にとらわれず、在宅患者の緊急入院の受け入れなど地域で必要な医 療の一役を担っています。 (最期まで看取っていく場合も多く、平成28年度の平均在院日数は90日前後です。ただし、
人工呼吸器装着患者、神経難病患者、透析患者をのぞく平均在院日数は25日です) 当院の医療療養病床では慢性期の人工透析患者様、人工呼吸器装着患者様の受け入れを行なって
おります。病棟では現在12台前後の人工呼吸器が稼動しております。
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◎中谷病院療養病床について
〜医療提供体制の中での、医療療養型の位置付け〜
当院の医療療養病床では慢性期の人工透析患者様、人工呼吸器装着患者様の受け入れを行なっております。
◎地域包括ケア病床のご案内[PDF]
地域包括ケア病床は医療や介護が必要になっても地域で暮らし続けたい方への支援を行うことを目的とした病床です。
◎中谷病院看護・介護部の取り組み
〜ケアサポートチームの確立〜
チーム医療活動を推進できるコア人材育成を目的に5つのケアサポートチームが2009年に結成されました。
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