挨拶 中谷病院 院長:中谷裕司
医療法人社団健裕会 中谷病院 理事長・院長の中谷裕司です。 内科病院として地域に役に立ち必要とされる病院のあり方を常に考えています。
平成12年当地域において、急性期治療後もなお重症で治療継続の必要な方の入院受け入れ先はありませんでした。急性期のサポート(受け皿)こそが地域の中小病院の使命ではないかと考え、地域で初めて一般病床から全床(60床)療養病床に移行しました。
そのような中、かかりつけ病院として在宅医療(訪問診療)にも積極的に取り組んで来ました。平成24年からは、近隣の診療所と連携し機能強化型在宅療養支援病院として在宅看取りも行っています。
外来や在宅患者・施設入居者の方々の急な入院治療の受け入れを円滑にするために、平成28年より10床を地域包括ケア病床に移行し、入院機能を強化しました。
入院医療としては、がん・難病などの終末期緩和医療、維持透析、呼吸器(レスピレーター)管理、CART(KM-CART技術)(腹水抜去還元療法)などに特に力を入れております。
内科病院としてリハビリテーションは重要で、入院外来はもちろん平成16年より介護保険適用の通所リハビリテーション(デイケア)悠楽舎を運営しています。
また未病の方へのアプローチ(がんや生活習慣病の発見)が必要と考え、健診・人間ドック事業を平成14年に立ち上げ、平成20年には待合室の個室化に踏み切り多くの方々にご利用いただいております。
診療科に関しては、一般内科はもちろんのこと専門外来にも力を入れております。 私の専門は呼吸器・アレルギー(喘息)で、副院長の専門は循環器です。
神戸大学第一内科(循環器・呼吸器)・佐野病院消化器科等より専門医を招聘し、診療に当たっています。
神戸大学呼吸器内科で喘息・COPDの研究に携わった関係で、既存の治療の打破・改善が期待出来る開発途上の新規薬の臨床治験に平成17年より取り組んでいます。多数の患者さんの協力により当院で治験を行った薬が既に認可され、一般臨床で使用されるようになっています。
内科病院として取り組むべき生活習慣病の治療において、薬物療法はもちろんですが運動・栄養療法が重要であることから、平成28年よりトレーニングルームを新設し健康運動指導士・管理栄養士と協力して、生活習慣病改善プロジェクトを立ち上げ取り組み始めています。
最後に、医療を取り巻く状況や社会環境は刻々と変わっていきますが、これからも地域に役立ち、地域に必要とされる病院であり続けるよう、職員一同力を合わせ精進いたす所存です。どうぞよろしくお願いいたします。
せきでお困りの方は併せてこちらの動画もご視聴ください。
平成29年4月1日 HPリニューアルに際して
